自己分析的備忘録

精神療法家(修行中)による日々の日記帳

精神療法の学び方②

様々な精神療法の先達や実践者に会って話しを聞いていて思うのは、自分の実践する精神療法の限界や弱みなどを知っていることの重要さである。何にでも効果のある技法などというものは存在しない。それに、我々が向き合うのは心の病(と仮にしておく)そのもの、というよりも、病を抱えた人、である。置かれた状況、タイミング、ニーズなどに応じて、あたかも煎じ薬を処方するように、それぞれの患者さんにあった技法を調合できるとよいのだが。

しかし、そうは言っても、全てが中途半端なままでは良くないわけで。一つの技法を深める、というプロセスも大切だと思う。そして、他の技法にも触れる機会をもつ、ということ。要はバランスを保つということかもしれない。