経過をまとめる

ある区切りをつけて、治療経過をまとめる、という作業は、大変でもあるが、新たな発見も多々あり、必須のことだと思う。

可能であれば、様々な人との対話を重ねてみるとよい。自分にはない視点であったり、物語を指摘してくれたりもする。当たり前なのかもしれないが、自分一人だけでは、このプロセスは中々進まない。何故なのか？と素朴に思う。もちろん、自分の知らない、新しい知識を知る機会ということもあるのであろう。それ以外にも治療者の抱える不安の解消であったり、経験の多いひと、自分とは異なる経験を積んできた人の視点を提供してくれる、というのある。

いずれにしろ、多角的に、様々な視点でケースを見ることで、理解が深まり、次に別のケースを見た時の参考にできる。もちろん全く同じケースというのは存在しないわけだが、理解するためのフレームワークというか、考え方のトレーニングになっているのだと思う。そういう意味でも、弁証法的に、様々に対話をするというのは重要だと思う。